クリスマス商戦真っ最中。と言っても、これは既製品のオーナメントやケーキ箱のお話です。
この業界で今一番忙しいのは。クリスマスのオーナメントや包材関係のメーカーではないでしょうか?既製品のサンタの部品は安いもので40円位から150円位と様々です。柊やクリスマスチョコプレートも同じくらいの価格帯で、既製品に頼っているケーキ屋さんは一台のクリスマスケーキに約200円から500円位の部品代がかかります。
苺の値段も上がりますので、案外儲けは少ないのです。
オーナメント部品も9月を過ぎると品切れ商品が出始め、デコレーション箱も9月中に発注すると割安や店名の名入れサービスなどがあります。部品も年々様変わりで高級柊にラメが入ったり、サンタをメレンゲからエアーチョコ(空気を含んで軽くしてあるもの)やゼリーにしたり、天然色素にこだわるなどカタログを見るだけでも目移りがします。
注文を早く取るもう一つの理由は、これからケーキ屋さんがどんどん忙しくなる時期なので、ギリギリまで発注してもらえず商品の予定が立てにくいから、と言う話も聞いたことがあります。
昨日、旭電化の賞味期限偽装事件が報道されました。大まかな内容は、全国数カ所に日本通運の契約倉庫があって、ここに保管してある油脂類の消費期限が近づいたものを、新しい段ボールに詰め替えて賞味期限を変更していた事実があった。(2000年7月頃まで)
あくまで会社命令ではなく、一部の倉庫管理者と委託業者(日通社員)がやったこと。(同社コメント)
一カ所ではなく、全国数カ所に渡っていることから、会社が把握していなかったという主張は、やや不利かもしれませんね。(客観的に受け入れられるかという点で)
「2000年7月頃まで」という言葉でピンときた方も多いと思いますが、そうです、あの雪印事件があった月なのです。あの事件は社会に甚大な影響を与えましたが、反面教師となって社会に教訓を残したとも言えるのではないでしょうか。
今回の製品は業者向けの段ボール詰め10kgなどの商品で、一般流通には流れていませんが、同社製品を使用していた企業は本当に腹が立った事と思います。現在は中身のビニル袋にも消費期限を印字するなどして不正はできないようになっているそうです。
今回の旭電化のコメントはこちらです。
(http://www.adk.co.jp/050729.pdf)
今回の旭電化の報告で気になった事は、期限を改ざん(悪用するために、勝手に直すこと。)したことをを‘変更’と表現していましたが、これでは世論が納得しないのではないでしょうか?改めて企業体質が問われそうです。また、朝日新聞についての抗議文章を同じ文面にすること自体も疑問が残ります。
テイクアウト用のケーキの保冷剤といえば、最近はほとんどがアイスノンを小さくしたような保冷パックタイプになっています。
以前はドライアイスが一般的でしたが、実はドライアイスにはいくつか問題点があるのです。
ドライアイスの成分は炭酸ガスでできているため、長時間ケーキと一緒に放置しておくとケーキに炭酸ガスが入り込んでしまい、食べると舌を刺すような刺激が残ります。※思わぬ苦情の原因にもなるのです。(長時間、冷蔵庫などで放置すると、また炭酸ガスは抜けますが・・・)
もう一つはPL法(製造物責任法)にも関係してきますが、ドライアイスをお子さんが素手でつかんでやけどをしてしまうような事故が起きてしまった場合、きちんとした説明がしていなければ、販売したお店の責任になってしまいます。※扱いにくいのも難点ですね。
しかし保冷力はドライアイスの方が断然上ですので今でも根強い人気はあります。
保冷パックは最近は50gで5円程度で買えるようになりましたが、10年ちょっと前は1個40円近くもしたんですよ!
その頃は保冷剤に100円位別料金をいただいていたお店も珍しくありませんでした。
夏はケーキ屋さんにしてみると売り上げは落ちる(一般的に)、保冷剤代などの負担は増える、空調などで電気代は上がるなど、本当に厳しい季節なのです。。
ケーキ屋さんが使っているお酒で「製菓用ブランデー(デミセックブランデー)」というものがあります。
「ブランデーにケーキ用、飲料用の区別なんてあるの?」と疑問に思われるかもしれませんが、実は酒税に関係があります。製菓用とはほんの少し糖分が含まれていて、それによって‘リキュール類’に分類され、酒税が安くなるのです。
最近は酒税法も変わり、オタール(コニャック地方)などの高級ブランデーも低価格で買えるようになったのは嬉しいですね。