うさぎのケーキ、かめのケーキ

菓子業界に生息する「うさぎ」と「かめ」が、お菓子のブログを始めました。“裏”話系のネタでお送りします。

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お菓子は5000年以上前の古代エジプトですでに神々への供え物として登場します。
紀元前12世紀のラムセス3世の墓の壁画には
円や三角、花や動物の形の焼菓子が描かれていたといわれています。
そしてギリシャに都市国家が誕生した紀元前7〜8世紀になると
トリヨンというイチジクの葉で包んで蒸した葡萄入りのお菓子が誕生。
これは今日のプラムプディングのルーツと考えられます。
他にも蜂蜜を使った後のレープクーヘンに繋がるものや揚げ菓子などもあり、
バースデーケーキ、ウエディングケーキもあったということですから驚きです。


お菓子がさらに手の込んだものになっていくのが古代ローマの時代。
小麦粉は精製され、オーブンも進歩して、職業としてのパン屋も現れます。
アーモンドに蜂蜜を絡ませた一種のドラジェやプラチェンタと呼ばれる
チーズケーキが作られたのも、この時代。デザートの習慣も始まっています。


砂糖がヨーロッパにもたされたのは10世紀頃。
十字軍のエルサレム遠征をきっかけに
イタリアの諸都市で砂糖を使ったお菓子が作られるようになります。
(ナッツと砂糖を練ったマジパンやスパイスに砂糖をまぶした糖菓など。)
さらに13世紀のフランスではパテ屋からアーモンドを詰めて焼いたタルトが生まれ、
ここからお菓子屋をパティスリーと呼ぶようになりました。


洗練されたお菓子が次々に生まれたのは華やかな貴族社会での出来事。
イタリアからフランス王アンリ2世に輿入れした
カトリーヌ・ド・メディチに同行した料理人がその基でした。
同じようにウィーンの宮廷社会では女帝マリア・テレジアが芸術を保護したり、
娘のマリー・アントワネットが菓子職人を伴ってルイ16世に嫁ぐなど、
お菓子好きの女性達の後押しもありました。
この時期、生クリームや新大陸からやってきたチョコレートが登場します。


今日食べているような軽くてふんわりとしたケーキが誕生したのは17〜19世紀。
コーヒーや紅茶が日常的に飲まれるようになると
お菓子も口当たりの柔らかなものが求められるようになります。
この背景にはバターや卵をたっぷりと使い十分に泡立てる技術の開発がありました。
これで、バターケーキやスポンジケーキ、ミルフィーユ、シュークリームなど、
お馴染みのケーキのほとんどが出揃いました・・・


※全国牛乳普及協会のパンフレットから。
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