うさぎのケーキ、かめのケーキ

菓子業界に生息する「うさぎ」と「かめ」が、お菓子のブログを始めました。“裏”話系のネタでお送りします。

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その他

1991年に、洋菓子界に物議を醸し出した出版物があります。
「スーパーケーキガイド トップランキング1991/仁科文之+ウーマンスタッフ著」1200円
審査については東京及びその近郊に位置するパティスリー(菓子=フランス語)を製造販売するすべての店を対象とし、その中から選考、調査した店をランキングする。(前書きより)
調査は覆面で行い1990年9月〜1991年3月まで。

本の内容は三ツ星から一つ星まで54店を紹介し、店名、住所、店の説明、プチガトーの紹介と品評(7品)からなり、星が減るごとに辛口のコメントが色濃くなっていきます。

ちなみに三つ星を獲得したお店はオーボンヴュータンとクレモンフェラン。二ツ星はシェ・シーマ、イル・プル・シュル・ラ・セーヌ、ホテル西洋、ピエールドオル、スリジェ、ベルグの四月、マルメゾン、リリエンベルグ等。
二ツ星のお店からは褒めた後に辛口のコメント。
シェ・シーマ「菓子のエスプリに欠ける」、イル・プル・・「菓子が説教しているよう、真面目すぎて肩が凝ってしまうのは問題」、リリエンベルグ「あまりに素材を突きつめすぎて味覚が単純になっているきらいがある」・・・などなど。各お店のファンの方が見たら本当に腹立たしい文章だと思います。

ウーマンスタッフなる者は3名で、計4人のスタッフが1年足らずの間に東京及び近郊の有名店などを取材したことになります。菓子の表現からすると、専門用語を使い、並のプロ以上の知識があるようです。この本に関しては弓田亨氏が当時告訴をしたと聞いていますが、その後の話は解りません。

番外としてル・スフレを取り上げていましたが、「技術の出し惜しみをせずにテイクアウトを本気で考えてもらいたい」という著者の身勝手なコメントがこの本の全てを語っている気がします。